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とことん戦う弁護士 リーガルカウンセラーズ

セカンドオピニオンの勧め

      2022/03/17

「いま、弁護士さんに頼んで交渉(調停・訴訟)をしていますが、このままお願いしていても大丈夫か心配なので、別の弁護士さんの意見を聞いてみたい」という方がいらっしゃいます。ぜひ一度事務所にお越しになって、何がご心配なのか、詳らかにお話しください。必ずお力になれると思います。

Case1

「夫との生活に耐えられなくて子どもを連れて家を出ました。夫から200万円送金がありましたが、引越代、生活費、弁護士費用などで底をついてしまいました。いま離婚調停を頼んでいる弁護士さんには『お金はもう十分もらったでしょ。調停委員もお金のことは話し合う必要がないと言うと思います。お金の話は無しで、すぐ離婚と面会交流の話になります。条件的にはすごく良いからあまり欲張らず、1、2回の調停で終わらせましょう』と勧められています。面会交流もお願いできるのか尋ねると『別に費用がかかります。払えないならご自分でやってください』と言われて途方に暮れてしまいました。最初は離婚さえできれば良いと思っていたのですが、子どもたちのことを考えると、お金の話はしっかりしないといけないと思います。私が考えていることって欲張りでおかしなことでしょうか。」

私たちは、ご相談者から、ご結婚生活がどのようなものだったのか、夫の収入状況などについて詳しく伺い、この事件を受任することにしました。

ご相談者の希望する金額を獲得するには、1つ問題がありました。夫の年収がはっきりしなかったのです。ご相談者は「夫は自営業者で副業と合わせて年収は2000万円」と仰っておられました。でも、これを裏付ける客観的な資料がありませんでした。夫の確定申告書の年収は約600万しかありませんでした。年収が2000万円と600万円とでは、養育費の額も大きく変わってきてしまいます。

私たちは、ご相談者の持っていたメモなどを手がかりに、夫が夫の代理人弁護士にも隠していた不動産を探し当てることに成功しました。夫には相当な賃料収入があることが判明したのです。それでも夫は「お金がない」の一点張りで、裁判所の説得にも応じないばかりか、お子さんに対して「塾の費用を払わない」などと圧力をかけるような言動に出始めたのです。

こんな解らず屋の夫を説得できるのは、相手方の弁護士以外にはいません。私たちは、相手方弁護士に対し、相手方の説得に役立つ情報をしっかりと提供することで相手方を動かすことを試みました。この交渉のベースになったのは、リーガルカウンセリングです。相手方弁護士も相手方の説得に難渋しているはずで、そのような相手方弁護士の立場に理解を示し、相手方弁護士に敬意を払い勇気づけることで、交渉は成果を上げることができるのです。

最終的に私たちが獲得した結果は、財産分与2000万円一括と、お子さんが大学を卒業するまでの養育費、さらにはお子さんの大学卒業までの学費、部活動費、塾・予備校代等の全額でした。しかもこれらの支払いの全てについて、夫の父親が連帯債務者となる約束も取り付けました。また、面会交流の方法も、お子さんの希望どおりになりました。調停の成立まで1年8ヶ月かかってしまいましたが、ご相談者が心から納得できる成果を獲得できたのです。

リーガルカウンセリングによって、相手方弁護士をこちらの味方につけたことが成功を導いたものといえます。





 - 家事解決事件, 離婚事件

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